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農薬ボトル等の再生材料としての安全性を検証しプランターを製作、 農業系廃プラスチックのマテリアルリサイクルの推進に向け iCEP PLASTICSと大日本印刷が協働

Publish :
2024.11.28

 iCEP PLASTICSリサイクルトータルコーディネートサービスにて、農薬ボトル等を再生材料としてプランターを製作したことを、お知らせいたします。使用済みの農薬ボトルはマテリアルリサイクルにあたり農薬による有害性が懸念されますが、市販されている農薬ボトルについて洗浄工程を経て規制含有化学物質分析・排水検査・溶出試験を実施し、製品に利用できる可能性があることを確認しました。

1.取り組みの概要 

 iCEP PLASTICSは、大栄環境株式会社・資源循環システムズ株式会社・株式会社八木熊・株式会社ユニアデックスの4社により動静脈企業が一体となった廃プラスチックのリサイクルトータルコーディネートサービスを提供しております。本件は農薬ボトルを製造している大日本印刷株式会社とiCEP PLASTICSの協働により取り組みが実現いたしました。

 これまで、使用済みの農薬ボトルは有害物質の懸念により焼却処理されることが多く、リサイクルへの取り組みが進んでいませんでした。今回、農薬ボトルから再生材料を製造し、プランターを成形するにあたり、成形性と安全性を検証するため、洗浄水の排水検査、物性測定、規制含有物質分析、溶出試験を実施し、企画決定から2ヶ月という短期間で、造粒・検査・成形までのプロセスを迅速に対応しました。検査の結果、再生材料は成形性に優れ、各種検査結果からは有害物質は検出されず、製品に利用できる可能性があることを確認できました。

今後は農薬ボトルの広範な回収ルートの構築を目指し各所と連携を進めていく予定です。また、あらゆる農業系廃プラスチックから多様な製品の成形加工に対応し、農業から農業へのサーキュラーループの構築を目指してまいります。

iCEP PLASTICSは、リサイクルコーディネートサービスにより企業・団体の廃プラスチックの循環促進に寄与するとともに、現在開発中である資源循環プラットフォーム「iCEP」により、あらゆる動静脈企業の連携を促し、廃棄物が資源として循環する社会プラットフォーム構築に向けて取り組んでまいります。

2.実施イメージ

(農薬ボトルの物性検査画像)

(農薬ボトルの安全性検証)

(製造したペレットとプランター)

■本リリースに関するお問い合わせ先

資源循環システムズ株式会社 ディレクター 松田

Mail:info@rcs-dx.jp